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ようこそいらっしゃいました。 ここは”のこ”による、「魔術士オーフェンはぐれ旅」の感想、妄想、二次創作ブログです。 公式とは一切関係がありません。
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つくづくこのタイトル秀逸だよなあと思います(笑)。
あ、このすぐ下の記事に拍手返信しております。

久々の更新です。
マジ←ラツだと言い張ってみるテスト。
糖度?何それ(^q^)。

いや、自分にしては濃厚にラツマジなんですけど。
けどー。
原大陸〜解放者を読み返す度に「マジ←ラツ」感がびりびり来て凄い(え)。
読む度に「あれ!?」てなるとこ発見するわー、病気だわー、末期だわー。

しかしながら。

ラツマジラツを描いたり書いたりしてて思うのは
絶対に「わかりやすい『恋心』表現」をしちゃいかんという制約があるなあと。
触れられても赤面しないし、しがみついても意識はしない。

でもカップリング(矛盾)。

恋いこがれる程距離はなく、包み込むことを求めるような熱はなく。
少し手を持ち上げれば伸ばす事なく繋ぐことができる。
平熱を感じ合う事が大事。

そんなイメージ。

続きに入ってます。




火は燻る程度に抑え、遠くからは見えないようにしてある。
つまり申し訳程度の火気なので寒い。
さっき食らったげんこつを抑えながら妹と背中合わせに一つの毛布に包まって2人、
ほけーっと空を眺める。

星ばかりで何もない。
静かだし。
そう思った矢先、背後から小さく声がした。

「姉さん、あんまり寄りかからないで…寝てるの?」
「寝てないよー、見張りだもの」
「そうよね」

さきほどより空が見やすくなっていたのは、こちらが反り返った分
妹ーーエッジが俯いたからだったらしい。

またもめて、師匠にげんこつを食らうのはごめんなので
えいやっと背筋を伸ばす。
同時に妹も身体を起こした。

また沈黙。

しかしながら、すぐそこで師匠が寝ているのであまり大きな声では話せない。
それに妹は話に乗ってくるタイプでもない。
こっちが気持ちよく話していても、何故か途中で苛ついて切れる。
きっとカルシウムが足りてないのだと思う。
同じママの食事をとっているのだから、エッジだけ苛々するなんておかしい。
ラチェットだって苛々することなんてないのに。
ひょっとしてカルシウムが身体から抜けて行く奇病だったりするのかもしれない。
ああ、きっとそうだ自分の水吐き病みたいな感じで。
そういえば最近は寝ても水を吐かない。
というか一度しか吐いてない気がする。
何故だろう。
一回かかったらもうならないんだろうか。
まさか騎士団は奇病の宝庫だったりするんだろうか。

「誰が奇病なのよ、それに水吐き病なんてないでしょ」
「あれ?声に出してた?」
「してた」

はぁーと溜息が聞こえる。
その意味はよくわからない。

「ねえ」
「なに?」
「……本当だと思う?」
「?…ああ、騎士団が奇病の宝庫だって…」
「それは姉さんの妄想!」
「静かにしないとだめでしょ」
「……はぁ」

肩越しに妹がぜえはあしてるのがわかる。
やっぱり奇病かもしれない。

「全然変わらないのよね、姉さんは」
「は?」
「…だから、マジクおじさんの話を聞いても」
「どの話?」
「……クレイリーを殺すとか」
「殺さないでしょ」
「茶化さないでよ…そいうことじゃなくて」
「じゃあ、どういうこと?」

と、肘を掴まれて引き寄せられ
より密着して肩越しに内緒話をする格好になった。

「シスタも言ってた、『人殺し』を仕事にしているって…敵だけじゃなくて、そういうことも…」
あるのかもしれない、と口の中でぼそぼそと呟いた。

妹の言葉にしばし沈黙する。
そして考える。

結論はすぐに出た。

そういうこともあったのだろうーーつまり、冗談ではない。

そもそも騎士団の審問を受けて合格し、その後腰が引けた者だっているはずなのだから。
その人間がどうなったかーーー死んだのだ。

どんな風に?

本当にーーーーー冗談ではない。

少し考えれば思い至る事。

小さい頃から周りの大人達は茶化して冗談にしたり、言わない事はあったけれど
嘘をつかれたことはあんまりない、たぶん。
師匠もそうだ。
医療関係には詳しくないので嘘をつかれたことはあるかもしれないが。

それはともかく。

ラッツベイン達の成長とともに彼らが『本当の事』をいうことが増えた。
信じたい事も、信じたくない事もちゃんと。

父も、母も、師匠も。

それらは全て知っていても知らなくても、
全部全部小さな頃からラッツベインの周りにあったことなのだ。
変わっていない。
ただ覆いがなくなっただけ。
ならば。

「師匠ごときに何を言われたって、変わる理由にはならないでしょ」
「………はあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

また背後で盛大に妹が溜息。
空気吐き病とかあっただろうか。
とりとめなく考えながら、変わる、変わるかぁとひとりごちる。

名前だって、容姿だって、魔術士だということも昔から変わらなかった。
そうそう変われることなんてないのかもしれないとも思う。

でも、変えたい事ならばあるのだ。
消さずに……殺さずに。
できるのならば、そうしたい、否、そうする。
みんな本当ならそんなことしたくない、ならそうする。
諦めなければできるはず。

「エッジ」
「何?」
「言ってる分には大丈夫だと思う」
「は?」
「だから殺さないでしょってこと」
「?」

人に対して言葉をこぼすのは、自分からは出て来ない何かを求めるからだ。

本当にそうするつもりなら、師匠はさっさとするだろう。
シマスをたった一人で仕留めようとした時の様に。
そういう人だということは、もうわかっている。

こちらにはただ講義しただけのつもりなのだろうけれど、
師匠は昔より色々とだだ漏れだ。

自分が汚れる覚悟はあるのに、人を巻き込む覚悟も度胸もない。
だからいつまで経っても「いい人」もできない。
つまりショボイ。
自分がいい人ぶってるところにもその矛盾にも自覚があって、いじけてる。
要するにムカつくくらいショボイ。

一人ぽっちで寝袋に収まっている師匠の背中を見つめながら、つい半眼になる。
さらに腹立たしいのは。

「こっちに罪悪感なんて感じる必要ないのに」

昔よりは秘密も少なくなったが、所詮自分は師匠にとって子どもだということだ。
それが少し腹立たしい。

それが『何故か』なんて考える事はたぶん一生ないけれど。

「姉さん、何か言った?」
「ううん、何にもー」

さて、見張りはあと数時間。
妹のーー家族の体温に有り難みを感じながら、また空を眺めた。





ラッツベインは「分かってる」子だと思うのですが、
その「分かってる」具合をどのくらいまで師匠が分かってるかは謎。

とりあえず、マジクがさらりと姉妹の前で「殺してるよ」って言ってのけたのにびっくりした。
それなりに慮ってるけど、子ども扱いはしてないよなあと。
そうしてやれない状況にも罪悪感持ってるかもしれませんが、ね。




ラツマジというジャンル(笑)をやってる時はいつもプチ葛藤。
「果たして20歳近くも年上の男に惚れられるか」(そこか)。

まあ根本的な前提の部分なんですけどね。
そこが「ナイ」だとあり得ない^^。
永遠の命題と言うか。

アリだと思うんだけどなー。
4歳くらいの時に大学生の兄ちゃんに初恋った自分が言ってみるテスト(え)。
今でも知り合いにつつかれると墓掘って潜りたくなるけどな!

そして逆はどうなんざんしょ。
これが想像もつかない。
魔王の娘の師匠、あたりだと全然まったく思いもよらなかったけど、
約束の地ですこーしだけ食指が動いて、魔術戦士の師弟〜原大陸で
マジラツの可能性について開眼した。

まあ、川に流したり、地平の向こうにぶっとばしたくなるんだから推して知るべしかなー。
……orz。

ああ、でも未来の奥さんを実際にぶっ倒した野郎もいるし!
と、
オーフェンという前例がマジラツありだよね!ね!ね!ね!
と思い込む事の一縷の救いとなってる、いやっほう。
あ、前例といってももちろん年の差じゃないですよ、相手に対する扱いの話ですよ(苦笑)。

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のこ
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非公開
自己紹介:
年季の入ったガノタ。ありとあらゆるガ/ン/ダ/ム/にハマるバンナムに搾取され続ける人種。ファルコムオタ。
「オーフェン」はリアルタイムで追っていたのにBOXのせいで今更ながらに心を射抜かれ、見事に師弟とブラディ・バース関連に心奪われた!
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