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ここは”のこ”による、「魔術士オーフェンはぐれ旅」の感想、妄想、二次創作ブログです。
公式とは一切関係がありません。
はて、ラッツベインはいつまで叔父さんって呼んでたんだろうーと。
ひょっとして、魔術教わるようになってからも「叔父」だと思ってるうちは叔父さんって呼んでたんじゃないかなーと思ったので妄想。
つづきに入ってます。
ひょっとして、魔術教わるようになってからも「叔父」だと思ってるうちは叔父さんって呼んでたんじゃないかなーと思ったので妄想。
つづきに入ってます。
おじさんとよべなくて
それはしょーげきの事実だった。
よくわからないが、ひょっとしたら世界が逆転するというのはこういうことかもしれない。
今から考えれば大げさだが、ラッツベインはそう思ったのだ。
そのくらい、衝撃だった。
「叔父さんじゃなかったらなんて呼べばいいのー!?」
そう、なんと居候オーラみなぎるご近所のマジク・リン=『叔父さん』は『叔父』じゃなかったのだ。
ずっと母方の親戚なんだろうと思っていたのに、
実際は血縁関係などまったくなかったという。
ラッツベインが驚愕の事実におののきながらそう叫ぶと、
すぐ下の妹ーーエッジが珍しくその鋭い双眸を緩めてポカンとしていた。
普段から目つきの悪い父までおんなじ顔だ。
「…別に、おじさんには変わりないじゃない」
「おじさんって呼べばいいだろーが」
妹は何言ってるのーーそんな風に返し、父はこちらの意図をかけらも理解せずにあっけらかんと返して来た。
わかってない。
まったくもってこの2人はわかってない。
「え〜、違うよ〜全然違う!」
「姉さんの言ってる事全然わからない」
「…むぅ」
そもそも父が言ったのだ。
「叔父みたいなもんだから、『おじさん』でいいだろ」と。
その時叔父さん(仮) が「えー」と半眼で、そして「いいですけどね…」と苦笑していたのを覚えている。
「叔父さん」 じゃないのなら、なんと呼べばいいのだろう。
そして、自分はあの時叔父さん(仮) のことをなんと呼ぼうとしていたのだろう。
あの日の自分はもう幼過ぎて、今のラッツベインには思い出せない。
わかっているのは、おじさんじゃないからおじさんとは呼べない。
それだけだ。
しかし、 実際問題どう呼んだらいいのか。
叔父さん(仮)には明日も魔術や諸々を教えてもらうことになっているのだ。
明日までに決めなくてはいけない。
うずくまりながらむーむー唸っていたら、思わぬ所から助けが降って来た。
ぐるうりと首を回して見上げれば、いつも通り犬に座って、ついでに目つきも座っている末の妹、ラチェットがそこにいた。
今回『実は叔父さんが叔父さんじゃない』ことを教えてくれたのもは妹だった。
「先生でいいじゃない」
「えー」
「だって教わってるんでしょ」
「そうだけどー」
何か違うのだ。
『先生』だけど何か違う。
「いやなの?」
「うー」
「いやなの?」
「……いやかも」
「なんで?」
「へ?」
なんでか。
何故いやなのか。
間違ってはいないけど、イヤ。
よくわからないけど、イヤなことだけは確かだった。
「……なんでも」
「そう、じゃあ知らない」
「ええー」
嘆くこちらを何とも言えない視線で一瞥し、妹はさっさと犬に乗って行ってしまった。
これ以上付き合いきれないということだろう。
再びうずくまってごろごろしていたら、今度は別の声が降って来た。
「マジクは父さんのこと『お師様』って呼んでたわよ」
「!」
それだ、そんな感じがいいのだ。
叔父さん(仮)を呼ぶならば先生よりは『師匠』だ。
急いで仰ぎ見ると、母が悪戯でも成功した様な顔で微笑んでいた。
「ママ」
「そんな感じがいいんじゃないの?」
「そう!そんな感じ!」
先生もお師様=師匠も教えてくれる人だ。
だけど先生だとちょっとよそ行きな感じがして『遠い』。
おじさんはいっぱいいるけど『叔父さん』はラッツベインにとって一人だけなのだから、たとえ家族じゃなかったとしても遠くなっちゃうのはイヤなのだ。
その他大勢とは一緒にはしたくないのだ。
『師匠』
先生より特別な感じがする。
なんだか、いい。
これから先何かを教えてもらう先生は増えるかもしれないけれど『師匠』ならば、後にも先にもただ一人ーーーーーそんな気がした。
「師匠師匠師匠、うん、これなら!」
口の中で数回呟くと、その呼称は不思議としっくりきてラッツベインは微笑んだ。
-完-
原大陸やら魔王の娘の師匠や魔術戦士の師弟読んでて思った事。
あれ?ラッツベインってマジクのこと60代とか枯れ草とか何とか色々言ってるけど…
実際は「おじさん」扱いしたことない?
そんな疑問が。
エド隊長のことはちゃんとおじさん扱いしてるんですよ、ええ。
ご近所の「エドおじさん」と。
マジクに関してはあくまで『叔父さん』としか…。
えええええ?
そう考えたらときめきがムラムラと(笑)。
あくまで親戚(叔父)であるという関係性を呼称にした「叔父さん」なんですよね、
ラッツベインのマジクへのおじさん呼びは。
もしそういう関係性の人を「どんつく」(音は適当です/笑)と呼ぶならば、どんつくさんと呼んでたわけですか。
しかもしかも。
エドのことは「エドおじさん」と名前をつけて呼んでいる。
ラッツベインにとっておじさんはいっぱいいる、だから名前で区別してるってことなんだと思います。
それに対し、マジクは「叔父さん」。
名前で区別する必要がなく「叔父さん」は一人だけってこと?
なにそれ萌える。
しかも聞いてる方からは分からず、ラッツベインにしかわからないよその区別(笑)。
周りからわかる事と言えばラッツベインがただ「おじさん」と言ったらマジクのことなんだろうな、ってことだけ。
なにそれちょう萌える。
私読み返すまで「マジク叔父さん」って呼んでたんだと思ってたんですが、今回読み返して「叔父さん」だけだったんだってわかってさらに萌えましたよ、くそう。
そんでエッジはラッツベインとはまた違ってて、「マジクおじさん」でエドと並列してるんですわ………。
なんだこのラッツベインのマジク特別感は。
と捉えた私はバカですかそうですか考え過ぎですか。
うん、わかってるけど。
おそらくオーフェン辺りが面白がって
「親戚みたいなもんだから、おじさんって呼んでやれw」
と若いマジクをおっさん呼ばわりさせたくて吹き込んだ気がしてならない(笑)。
小父さん=叔父さんと発音が一緒なのは日本語だからなので、あんまり深く考えたら負け!とはわかっていますが、なんかそんな気がしたマジラツ好きー。
でもホント意識して『叔父さん』呼びしてたのは結構萌えポインツだったりしますですよ。
おっさん扱いしたくないという地味な抵抗を感じます(おまえだけだ)。
ホントは「マジクお兄ちゃん」とか呼びたかったりしてたんだったら、
また別の萌えが発生しそうなので困ります。
ちなみに本文中の「おじさんじゃないからおじさんとは呼べない。」は
意味二つ持たせてます、とこんなとこで解説(笑)。
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年季の入ったガノタ。ありとあらゆるガ/ン/ダ/ム/にハマるバンナムに搾取され続ける人種。ファルコムオタ。
「オーフェン」はリアルタイムで追っていたのにBOXのせいで今更ながらに心を射抜かれ、見事に師弟とブラディ・バース関連に心奪われた!
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