遅れて来た男【小話】

師弟小話。

会話だけでダラダラとー。
続きに入ってます。

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遅れて来た男　ラ：ラッツベイン、マ：マジク、オ：オーフェン

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ラ「遅刻ですかぁー」
マ「そうなんだよなあ、何ていうかさ、
いつも大事な場面で遅刻してる気がするんだよね」
（ちょっと憂いた表情なマジク）
ラ「そんなこともないと思いますけど」
マ「どうだろうね」
ラ「ヴァンパイア討伐なんて遅刻せずに先陣切ってるじゃないですかー、
こっちは師匠の変態的な飛行速度に着いて行くの大変なんですよう」
マ「それとは別な気がするんだけど」（苦笑）
ラ「………あ、ありました、大遅刻」
マ「？」
ラ「わたしに可愛い名前を付け損ねてくれました」
マ「あー、うん、ごめん。ホント、ゴメン」
ラ「末代までたたってやるーとか一時期真剣に思ったくらいです」
マ「いや…、あの…本当にゴメン」
ラ「蹴っ飛ばして一晩眠ったら怒りとか忘れちゃったんですけどね」
マ「早っ」
ラ「それに師匠、末代どころか二代目すらいませんしー」
マ「うう」
ラ「だから師匠、次に誰かの名付け親になるときは遅刻したらだめですよー」
マ「まあ、善処するよ。あ、君が将来親になったときとかどうだろう、名付け親」
ラ「はぁ、だから師匠はダメなんですよ…」（額を抑えて首を振る）
マ「？」
ラ「わたしのより先に自分でしょう、自分の子どもが先でしょうってことですよー！」
マ「あ、あー…あはは、はは」
ラ「でも父さんが乗り出して来るよりも先に付けてくれるとありがたい気はしますねえ」
マ「校長のセンスは…うん、まあね」

オ「何の話だ？」
マ「校長」
ラ「師匠がわたしの子どもの親になってくれるってー」
オ「何？」
マ「違う、違う、違うから！違わないけど全然違う！」
オ「…マジク。後で話がある」
マ「だからー」
ラ「？？？なんか変なこと言いました？わたし」
マ「……………」

完

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間違ってはないけど、根本的に何かが間違ってるラッツベイン。
大好きです。

マジクってどうにも遅刻といいますか、機会を逃す印象、
幸薄い印象がございます。
潜在能力は高くても、本当に危機的な状況とか、…聖域でもあんま役に立たなかったり。
びっくりアタックはよかったけどね！（苦笑）
開拓にも「遅れて来た」方だし。
顔はいいくせに、恋人とは悲恋だし。

まあ、17年も遅れて来た少女に対してなら遅刻しようがないよね！
ってことで、ちょうどいいよ、うん。

いやはやしかし、ネット上で検索とかに登録なさってない
マジラツさんとかを見つけるとひゃっほうって気分になります。
ホント探し出すのが大変です。