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ようこそいらっしゃいました。 ここは”のこ”による、「魔術士オーフェンはぐれ旅」の感想、妄想、二次創作ブログです。 公式とは一切関係がありません。
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そのうちマンガにするつもりなんですがー。
ヘタだけど!絵にしたいんですよ…らくがきストとしては!
ネタを忘れちゃうと困るんでSSとして先行上げ。
たぶんマンガにする前段階のSSとか結構上げてくと思います。
そしてたぶんSSの方がマンガより完成度がマシ…orz。
見せ方のセンスってありますよね、ぎゃふん。

何日連続更新ができるか微妙に意地になってます。
半分以上戯れ言なんで更新とは言えないZE!ってのは考えない方向で。




些細な傷


それなりに荒っぽい仕事を終えた帰り道。
弟子の「だめですねえ」だか「しょぼいんですからー」だかの呟きと共に、傷が癒されていく。
些細な傷だ。負った自分ですら忘れてしまえるほどの小さな傷。
それでも弟子は癒す。
いつものことだ。
いつものことではあったのだが…。

「あれ?」
「はい?」

少し先行して歩く弟子を見やると、彼女のーー
ラッツベインの手の甲にかすかな擦り傷があった。
よくよく確認すると頬にも傷。

「それは治さないの?」
「はい?あ、これはですねーちっさいので放っておきます」

さきほど癒したこちらの傷よりよっぽど目立つと思うのだが。
しかも一つは顔だ。
弟子は続ける。

「あんまり些細なことで魔術を使うなって父さんも師匠も言うじゃないですかー」
「いや、だってさ」

ならば先ほどこちらの傷を治したのはなんなのか。
いや、思い返せばいつもいつも彼女はそうだった。
こっちの傷ばかり治す。

些細なことではないのか?

いや、そんなはずはない。
何せ僕は、曰く「しょぼい師匠だ」。
そこまで考えて、ふと疑問が口をついた。

「ひょっとして、僕は痛そうにしてた、とか?」

傷があることすら忘れていたくらいなので、そんなことはないだろうと思うが念のため。

「いえいえー」
「じゃあ…」

なんでと問う前に弟子は続けた。

「師匠はどんな怪我でも痛そうにしてたことはないです。一度も」
「?」

彼女はいつも通り間延びした口調で、しかしきっぱりとこちらを見据えて言った。

『一度も』

ならば、何故。

「ええと、私昔やんちゃだったと思うんですがー」
「今でも結構アレだけどね」
「でも昔の方がやんちゃだったんですー」
「…いいけど」

強固に主張するので受け流しておく。
やんちゃか否かは本筋ではないはずだ。

「それでですねー。うっかり茂みとかに飛び込んじゃったりすると
傷だらけになるじゃないですか」

うっかりで茂みに飛び込むことがあるのか…根本部分に疑問が残るが、
傷だらけにはなるだろう。

「でもそういう時って、どこもかしこも痛いんで、かえって気にならないんですよね」
「そういうもんだよね」
「はいー」

気にしてたら始まらないというか。
終わらないというか、負けというか、まあそんなものである。

「師匠はそんな感じです」
「は?」

唐突な結論に、思わず目をしばたたかせた。
こちらの反応は気づいているのだろうが、彼女はかまわずに続ける。

「だからせめて、目に見える傷くらいはぱぱって治しておかないと。
痛いなーって、わたしの勝手なんですけどね」

そして笑う。
小さな頃から変わらない、笑顔。
傷を治す構成を覚えてからずっと繰り返される奇妙な習慣。

彼女の目には、僕がーーーそう見えていたのだろうか。

「ええと、僕は傷だらけ?」
「さあー、どうなんでしょう?」

彼女はお気に入りのワニの杖をくるくると回して、微笑んだ。
説明を求めても意味はないだろう。
勘と感覚、とことん自然体、いわゆる本能で生きているような女の子だ。

追求は諦めて、彼女の頬に軽く手を当てて一声。

「ほい。まあ、女の子なんだし顔はね」

手をはずせば頬の擦り傷は姿を消している。
ラッツベインは頬に手を当てて小首をかしげた。

「魔術士は男女平等主義者なんじゃないんですかー?」
「だからといって、平気で女の子をはたき倒すようにはなりたくないかな…」
「誰のことですかー?」

『君の父親』とも言えずに、僕は笑ってごまかした。





自分の骨折はそのままにして労災待つようなラッツベインが
師匠の傷だけはちゃっちゃか治すとこがたまらないです。

そしてマジクは人生傷だらけな気がするので…こんな話が、が!
ラッツベインもなんとなく悟っていて目に見えるところくらいは治すんです〜っていう妄想。
すみません夢見がちで。

ちなみに師弟もの(ジャンル)を書くときは「最低1人1触れ」が基本です。

師弟、大好きです…!(もういいから)

旧シリーズのオーフェンの行動で印象に残ってるのがいくつかあって、
男女平等にはたき倒した事、こかして踏みつけるが代表格です(えー)。
あとは無能警官バリアーとか、保険その一、その二とか…。
無能部下○○器とか。
挿絵がまた凶悪に印象に残ってるんだよなあ〜。
オーフェンって原大陸でもエドゲイン君もどき作ってますよね。
そっか、その辺のハンドメイド嗜好はラチェットに行ったのか…。

そういや「魔王」でクリーオウと肉取り合ってた時
「我が子孫の存亡にかけてもここで負ける訳には…」とか言っていて…(苦笑)
今思うと失笑もんです。どっちもだめじゃんよ!っていう(笑)。
まあ、嫁に肉がいってよかったんじゃないかなーと。

明日はまたてきとーな語りです。
色々妄想あり…かな?

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プロフィール
HN:
のこ
性別:
非公開
自己紹介:
年季の入ったガノタ。ありとあらゆるガ/ン/ダ/ム/にハマるバンナムに搾取され続ける人種。ファルコムオタ。
「オーフェン」はリアルタイムで追っていたのにBOXのせいで今更ながらに心を射抜かれ、見事に師弟とブラディ・バース関連に心奪われた!
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