「受け入れる許容量が半端ない」というのがクリーオウの印象でした。
「こうなんですよ」って言われて「それがどうかしたの?」という感じ。
その辺もラッツベインが「クリーオウの娘だよなあ」と思える一因なのかもしれない。
ラッツベインに関しては今回改めて凄いと思った 。
約束の〜に載ってた師弟話「魔王の娘の師匠」の描写だけだと、
マジクのことを「知らないから」ってのもあるかなあとは思ってたんですが。
今回原大陸開戦と「魔術戦士の師弟」ではっきりしましたね。
彼女はわかっていて「ああ」なんだと。しかも昔から知ってた。
原大陸にいて、おそらくキエサルヒマ島の住人たちよりも魔術の有用性をしっかりわかっていて、
さらにご町内世界最強決定戦ができる中にいるにも関わらず魔術を一におかずに、
(足が速いとか、料理がうまいとかそんな感じにきっちり認識していて)
その人の個性の一つと収められる認識がすごい。
ちと偏ってはいますけれども。
まわりの面々が魔術以外にこき下ろせる要素満載過ぎってのもあるかと思いますが。
魔術がすごくてもそれが人を越えた力だとしても他者に対する優位性と結びつかないんですな、この子。
今やそれぞれの実力も果たす役割も知った上で、彼女にとっては、
「末娘のチョコ食も止められない魔王だし、表情を解釈してあげなきゃいけない隊長閣下だし、パンツのありかがわからないショボいブラディ・バースに過ぎない。」スケールがデタラメ過ぎて笑うしかない(デカイんじゃないんです、あくまでデタラメなんです)。
これ、マジクにとってすごい救いじゃないか?
もちろんいっぱしのオトナに成長した彼にもプライドはあって、
彼女の酷評に時折むーっとすねてたりはしますが(笑)。
でも決してバカにしてるわけじゃなくて、(ラッツベイン視点での)
尊敬する師匠の人間としてのしょぼさを慮っての発言なんですよね…。
がんばーれーマジーク。